食品に関して、その原材料の育成、飼育、漁穫、養殖から製品の製造・加工、保存流通販売を経て、最終消費者に至るまでの各工程・段階で発生する恐れのある生物的、化学的物理的危害を特定、分析したうえで(HA)、その危害を防ぐために特に厳重な管理を行うべき箇所(CCP)を定め、そこでの許容限界基準を設定・管理することで「食品の安全性を確保するシステム」。
HACCPをはじめ、従来の食品衛生関連規格の対象は「直接食品を扱う業者」=食品製造業者であるが、ISO22000は、生産から消費までのすべての段階(フードチェーン)において食の安全を目指し、飲食店・流通業・運送業・食品の包装材を扱う会社、作業員のユニフォームを製造する会社、工場を建てる建設会社など、さまざまな分野が対象。 さらに、製造現場をはじめ、事務や営業職、経営者、パート、アルバイトまで食品に関わるすべての人たちが、食品安全に取組むための「食品安全のためのマネジメントシステム」。
今日、老人介護施設などの福祉分野から、幼稚園・保育所、教育・学校施設や図書館・公民館・美術館など、さまざまな人々が交流する各種公共施設において、環境の快適化を促進する空気浄化は不可欠な要素となっています。
カビやバクテリアなどの他、人体に有害な雑菌が空気中にはかなりの数が存在。また条件が揃えば驚くほどのスピードで繁殖・増殖をはじめます。これにより病室や診療室、待合室などでの各種汚染による院内感染が問題になっています。また歯科医療での歯粉、金属粉などの微細な切削粉じんや雑菌の飛散の防止など医療環境の整備サービスが求められています。病院独特の気になる薬品臭、消毒臭なども来院者や患者さんに悪い印象を与えます。
最近社会問題にもなっている「シックビル・シックハウス症候群」は、主に建物の建材から発生するホルムアルデヒド等に起因。目や喉の刺激、頭痛、疲労感、めまい、吐き気などの症状を引き起こします。また健康上の問題をはじめ、不快感・ストレスなど人間関係や生産性への影響を及ぼす喫煙に対し、分煙化は時代の常識となっています。人の出入りが多いオフィスやお店などはホコリやチリ、雑菌の除去やニオイ対策は急務。働く人達やお客様をリラックスさせ、能率向上やお店のイメージアップのためにも清潔な空気による快適環境づくりが求められています。
さまざまな生産現場の製造工程で発生する臭気・ガス成分は、作業者に不快感を与えるだけでなく作業効率を妨げ、製品の衛生品質管理にも影響します。食品・製薬・化粧品等の製造加工現場で発生する、さまざまな臭気・ガス成分除去の取組みは不可欠な課題です。