金属・機械・木材・樹脂・繊維など、さまざまな製造現場の空気浄化は、作業者の安全と健康維持を目的とした対策改善が急務となっています。汚染物質のうち、粒子状物質であるダスト・煙は総称して粉じんと呼ばれ、このうち粒径が1ミクロン以下のヒュームや煙は一旦放出されると地上に落下しにくく、空気中を漂い作業者の呼吸領域に存在し続け、長時間ばく露するとじん肺症の原因にもなります。溶接・鋳込み・研磨などの発じんを伴う作業現場の空気浄化は必要不可欠です。
製造物(製造又は加工された動産)の欠陥により、人の生命、身体又は財産に係る被害が生じた場合における製造業者等の損害賠償責任について定めたもの。
金属加工、樹脂・プラスチック・ゴム成形加工から縫製・印刷など、さまざまな生産現場における製品の品質管理は、経営に関わる重要な課題です。チリ・ホコリ・粉じん・ミスト類の放出の放置は製品精度を悪化させ、不良品の発生を増大させます。特に、精密機械・電子部品・プリント基板・部品組立などの現場では、ミクロンレベルの高い清浄度が求められます。
●ISO9000シリーズ:顧客が購入する製品やサービスの品質を確かなものにするため供給者に対して品質規格から製造工程、品質管理体制までも含め、所要の品質を確保・維持するための品質管理の構築、妥当な信頼感を与えるために必要な計画的・体系的な活動を行う品質保証を内容とする国際的な「品質システム」。
●ISO14000シリーズ:地球環境に与える有害な負荷を減少させることをねらって各組織が自ら定めた環境方針を各々独自の方法で環境負荷の低減に自主的に取組むことを求める「環境マネージメントシステム」。
さまざまな生産現場の製造工程で発生する臭気・ガス成分は、作業者に不快感を与えるだけでなく、作業効率を妨げ安全や健康維持にも影響します。有害なシンナー・トルエン等の有機溶剤を扱う塗装・塗料、印刷・製版や、皮革・合成繊維、樹脂・プラスチック・ゴム成形加工など、今日では生産現場で発生する、臭気・ガス成分除去の取組みは不可欠な課題です。
EU(欧州連合)が2003年に公布した有害物質規制で、2006年以降特定有害6物質を含有した製品はEU内では販売できないとしている。そのため機器メ-カ-は、近年使用禁止物質に対して厳格な管理が求められています。